花粉や黄砂に悩んでいたり、風邪予防のために「空気清浄機がほしい!」と思いながら、どれを買っていいのかわからないと悩んでいる方も多いのでは?
そこで今回は、家電ジャーナリストであり、家電情報サイト『家電チャンネル』の副編集長を務める西岡舞子さんに、空気清浄機の基礎知識について取材しました!
空気清浄機って本当に花粉に効くの?
風邪やインフルエンザ、花粉、PM2.5などを防ぐと謳っている空気清浄機はたくさんありますが、本当に効果があるのでしょうか?
「消臭・加湿の効果が一番実感しやすい機能だと思います。ペットがいる人は、ニオイについてはとても効果を感じるでしょう。
また、フィルターでアレルゲンを抑制してくれますが、それよりも部屋を適度に加湿することでアレルゲンの飛び散りを防ぎ、結果として花粉症対策にもなるという印象があります」(西岡さん・以下「」内同)
様々な機能がついている空気清浄機ですが、花粉対策には“加湿機能”がついた製品がオススメとのこと。
インフルエンザはどうなの?
「インフルエンザは飛沫から感染する確率が高いので、あまり効果はなさそうです」
空気清浄機に頼るより、手洗いやうがい、消毒、マスクの着用、規則正しい生活やバランスのいい食事などがインフルエンザ対策としては有効のようです。
空気清浄機を選ぶポイントは?
では、たくさんある製品のなかから自分に合った空気清浄機を選ぶポイントは?
「機能的には極端に安いものを選んだりしない限り、ある程度、クオリティは問題ないでしょう。そこで、メンテナンスのしやすさや部屋の広さなど、自身のライフスタイルに合わせて選ぶといいですよ」
部屋の広さに関しては、実際の広さの倍の適用畳のものを選ぶのがコツのようです。
フィルターの寿命は10年って本当!?
メンテナンスの便利さで考慮したいのがフィルターの取替え。よく“フィルター寿命10年”というのを見かけますが、本当に10年も交換なしでOKなのでしょうか?
「使用環境もいろいろなのでメーカーのいう通りにフィルター交換を何年もしないというのはオススメできません。ペットがいたり、タバコをたくさん吸う場合などは数ヶ月で交換した方がよいかと思います」
家電ライターオススメの「空気清浄機メーカー」3選
それでは、西岡さんオススメの空気清浄機メーカーを3つご紹介します。
(1)ブルーエア
「デザインがスタイリッシュなだけでなく、操作ボタンも感覚的になっていてわかりやすいです。スマホと連動させることができる製品は、室内のPM2.5やCO2、温度、湿度をリアルタイムに観測し、空気を可視化してくれます。自分の過ごしている環境についてよくわかるので便利でしょう」
ブルーエアの中で選ぶなら『ブルーエア クラシック』がオススメだそうです。価格が少し高いのですが、洗練度ではナンバーワンの空気清浄機メーカーです。
(2)ダイキン
「値段が高いものも多いのですが、ダイキンの製品は性能とパワーが抜群ですね。除湿・加湿どちらもあるタイプを選べば部屋干しなどにも便利です」
西岡さんは実際にダイキンの工場に行き、その独自開発の技術と品質管理に感銘を受けたそう。ダイキンの空気清浄機は脱臭フィルターを洗う必要がないのも、嬉しいポイントだそう。
(3)シャープ
「フィルタの目が細かいから補集率が高いといわれています」
また、お手頃な価格帯の空気清浄機が豊富な点も魅力だそうです。
空気清浄機を選ぶ際には、ぜひ参考にして下さいね。
【取材協力】
※ 西岡舞子(『家電チャンネル』副編集長)・・・オーストラリアのGriffith Universityでジャーナリズムと犯罪心理学を学び、卒業後は出版やエンタメに携わる。『家電チャンネル』では性能はもちろん“かわいい家電”も日々発掘中。最近買った4Kテレビに感動し、テレビの可能性に期待しています。